研究室には個人の机があり、高速のWi-Fi環境が整っていて冷蔵庫もある。空調も自由に弄ることができる。作業をするにはもってこいである。

しかし静かであるかというと、そうではない。常に10人前後の人がいて、英語、日本語、中国語が飛び交っている。ランチタイムは様々な匂いもする。

イヤホンをすれば音は遮断できるが、それでもなかなか落ち着けないこともある。


そんなときに便利なのが図書室である。

学科の図書室は24時間使用可能で、席数も十分であり、天井も高く開放的である。また、医学図書館も居心地が良い。きれいな建物で、快適な一人用のチェアがある。

一方で東大の図書館(図書室)としては最大規模である総合図書館は話にならない。汚い、臭い、暑い、そして工事中で狭い。新しい地下のスペースはきれいだが、人が多すぎる。

駒場図書館はきれいだが人が多い。空調もあまり効いていない。総合図書館よりはましだが、あまり居心地は良くない。地下の某エリアだけは受付で申請しないと入室できないので利用者はそこまで多くなく、地下独特の閉塞感を除けば快適である。


大学内ではなく、誰でも利用できる公立図書館はどうだろうか。利用したことがある人にはおわかりだろうが、居心地はあまり良くない。やはり人が多いからである。利用者のマナーも大学図書館に比べると、劣ってしまう。


図書館の自習「禁止する側」の理由 「耳をすませば」の淡いシーンが……実は大正時代から議論の的だった


上記の記事を読むと、そもそも図書館で勉強することには賛否があるようだ。思えば自分の受験生時代も公立図書館で席を確保することには苦労したし、自習できるスペースが限られていた図書館が少なくなかった。

もっともこれは首都圏という都会だったからかもしれない。小学生の頃は九州の田舎の町立図書館でいつでもゴロゴロと本を読むことができたので、地域差はあるように思う。


話を戻すと、たまに静寂にひたって作業したいときや一人で存分に考え事をする際には、快適な図書館というのはとても貴重な存在となる。大学に在籍している間は何も問題が無いが、就職後は果たしてどうなることやら……。

書斎は一つの解であるが、書斎となる部屋を用意するために今より部屋数が多い物件に住もうとすると、家賃が少なくとも2万円前後は高くなってしまう。こうなると、毎日のようにカフェに行った方が安上がりとなる。渋谷のような騒がしい街でも、マメヒコ(宇田川町店)のように落ち着いていて快適なカフェが探せばちゃんとある。

結論としては、静寂を求めて書斎が欲しいところであるが、これは将来的な話であって、さしあたっては利便性と快適性を備えたカフェを確保することがベターのようだ。



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